医療・ケアを社会化する
【事例】VPDを知って、子どもを守ろうの会
VPDとは"ワクチンで防げる病気"のこと。
Vaccine(ワクチン)Preventable(防げる)Diseases(病気)の略です
日本では、毎年多くの子どもたちが、ワクチンで予防できるはずのVPDに感染して、重い後遺症で苦しんだり、命を落としたりしています。ワクチンの接種率が低いことが原因のひとつとしてあげられます。今の日本では、他国では接種できても日本では使用できなかったワクチンが多くありますが、VPDの重大さやワクチンの大切さを一般の方々が知る機会はあまりありません。
NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」は、子どもの健康に関わる保護者や医療・保育・教育関係者をはじめ広く一般市民に対し、VPD(Vaccine Preventable Diseases)“ワクチンで防げる病気”に関する講演会・勉強会・セミナー等の教育・啓発活動を行っています。VPDの認知を広めるとともにホームページやリーフレットなどを通じて情報提供や調査研究を実施しています。“ワクチンで防げる病気”の予防を推進することで、子どもたちが健やかに成長できる社会の実現に寄与することを目的としています。
ホームページでは、VPDの正しい情報を提供するだけでなく、VPDやワクチンについて、予防接種スケジュール、ワクチンについての相談、全国の会員(医師・医院)などさまざまな情報を発信しています。私たちもこの会の趣旨に賛同し、子どもたちの健康を守るために、VPDに関する情報提供のお手伝いをしています。
【事例】適応不全の方を支援する
組織や職場に適応できない人のための適切な対応を求めて、「適応支援研究会」を立ち上げました。
今日の職場や仕事の環境変化が著しく、組織にも職場にも適応できない人たちがいます。なかには発達障害や適応障害と診断される場合もありますが、そのような精神疾患に至らなくても職場適応に悩みを抱えている人も多く見受けられます。このような人を抱える職場では仕事だけでなく、周りへの影響も考えられます。
そこで、「適応支援研究会」を臨床心理士、社会保険労務士の方たちと立ち上げました。そのスタートとして、企業、医療・福祉、教育、行政などの組織・職場の困り事を共に検討する勉強会を開催しました。
「組織・職場における適応不全の方を支援する勉強会」
2025年5月31日 14:00〜16:00
主催者側で朝日エル会長の岡山慶子が参加しました。岡山は丸田俊彦氏(メイヨ・クリニック精神科医)に出会ったのをきっかけに、“こころ”について関心を持ちました。2007~2014年共立女子短期大学非常勤講師「消費者の心理」、2008年~NPO法人キャンサーリボンズこころプロジェクトリーダーとして活動。著書に「患者の心を誰がみるのか」(編著、岩崎学術出版社)、「ワークライフバランス」(共著、朝日新書)他。
この他の主催者は、内田恵理子氏(臨床心理士)、楯兼次氏(特定社会保険労務士・シニア産業カウンセラー・障害者職業生活相談員・職場適応援助者)のお二人でした。
